琉球の歴史情緒を感じられる「識名園」の魅力

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2000年に国の特別名勝に指定された「識名園」。
琉球王家最大の別邸であり、同年の12月にはユネスコの世界遺産に登録されました。
そんな識名園の魅力はどこにあるのでしょうか。
ここでは、識名園の魅力をご紹介します。

識名園
参考URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%98%E5%90%8D%E5%9C%92

【識名園はどんなところ?】

「識名園」は、那覇市識名にある琉球庭園のひとつです。
琉球王家の別邸として、1799年に完成しました。
完成当時は中国皇帝からの使者をもてなすための迎賓館として利用されていたようです。
明治時代に訪れた外国人には、識名園は「識名園は宝石をちりばめた箱庭だ」とも称されるほど美しい庭園でした。
しかし、第二次世界大戦で園内のほとんどの建造物が破壊され、1975年から整備が進められています。
そんな識名園は、現代にも受け継がれている沖縄のチャンプルー(まぜこぜ)文化によって、異国の建築様式が混在し、琉球庭園という美しい庭園を生み出しているのが特徴です。
現代においてもその評価は高く、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、世界遺産にも登録されています。

【琉球の歴史情緒を感じられる!】

では、なぜ識名園が世界遺産に登録されたのでしょう。
それは、琉球王国が中国や朝鮮半島と近く、各国と交易しながら発展してきた歴史的な背景にあります。
日本の従属国でありながら、中国の支配下にもある、たいへん難しい立場の国だったため、和・中・琉スタイルの融合した庭園となりました。
和風庭園の様式でありながら、至る所に中国風の建築文化が入り混り、琉球ならではの建築法も取り入れられています。
一般的に異国の様式が混在すると、アンバランスになって違和感を感じてしまいますが、識名園はそれを感じさせません。
識名園はこういった新しい美のかたちを再現していることで、世界的な評価も高くなったのです。

識名園
参考URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Naha_Shikinaen13s4s4272.jpg

【緑あふれる安らぎの景観が魅力!】

琉球王国随一の楽園とも言われる識名園の最大の魅力は、緑あふれる安らぎの景観だと言っても過言ではないでしょう。
41,997平方メートル(約12,726坪)の敷地には、「育徳泉」と呼ばれる泉や、「心字池」という池があり、南国ならではの植物を見ることができます。
また展望台である勧耕台(かんこうだい)からは、沖縄南部の大パノラマを望めることも魅力ですが、海は見られないように設計されています。
その理由としては、琉球をより大きな国に見せるためだとされ、歴史的な背景を伺い知ることができます。